フロロボンダー 作用のメカニズム

フッ素樹脂は主に炭素原子の鎖(-C-C-)が、ふっ素原子(F)で覆われた鎖状の高分子です。
F原子自体が水や他の物質に対して親和性を持たないため、フッ素樹脂は優れた撥水性を特徴としています。
フロロボンダーは、中に含まれているナトリウム原子(Na)の親ハロゲン性によってこの鎖からF原子を化学的に引き抜き、炭素原子(C)を二重結合などの電子不足の状態にします。
この状態のC原子は撥水性のF原子に囲まれていないので、それだけで親水性になりますが、更に処理液から出て空気に触れると、空気中の酸素、水素、湿気などにより電子不足が解消され、濡れ性や接着性のある官能基、例えば、ヒドロキシル基(-OH)、カルボキシル基(-COOH)、カルボニル基(=CO)などが形成されて、より一層の処理効果が発生します。

フロロボンダー(ふっ素樹脂表面処理剤)

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